画像検査が安定しない原因は製品の「ばらつき」にある?|設備を見る前に製品を見るという考え方
画像検査が安定しないと、多くの現場では照明やカメラなど設備側の調整から始めます。
もちろん設備は重要です。
しかし、本当に見るべきものは設備だけなのでしょうか。
私はこれまでの経験から、画像検査を安定させるためには、設備を見る前に製品を見ることが重要だと考えています。
製品はいつも同じ状態ではありません
- 製造現場では同じ図面でも製品は少しずつ変化する
- 加工条件
- 材料ロット
- 洗浄状態
- 温度・湿度
- 作業条件
↓
これらが製品の「ばらつき」となり、画像検査へ影響する。
製造工程の変化が製品の「ばらつき」を生み出す
現場で気付いた「交換直後」の共通点
私はこれまでの現場で、共通する現象を何度か経験してきました。
例えば、ダイカスト製品ではブラシ交換直後に面性状や輝度が変化し、画像検査の判定が不安定になることがありました。
また、焼結製品では刃具交換直後にエッジや面性状が変化し、同じように画像検査へ影響が現れたことがあります。
一見すると別々の現象ですが、私が注目したのは**「交換直後」**という共通点でした。
そして、どちらの現象にももう一つ共通点があります。
時間の経過とともに製品の出来栄えが落ち着き、画像検査も安定したように見えてくるのです。
しかし、私はここに
一つの錯覚があると考えています。
「時間が解決した」のではありません。
製造工程の状態が変化し、その結果として製品の見え方が変わっただけなのかもしれません。
もし、この現象を経験や勘だけで判断してしまえば、
「交換直後は仕方がない。」
という考えで終わってしまいます。
しかし、それでは歩留まりの本質的な改善にはつながりません。
私が大切にしているのは、
「なぜ交換直後に変化したのか。」
「なぜ時間の経過とともに落ち着いたように見えたのか。」
その理由を製品と製造工程の両方から考えることです。
私は、この積み重ねこそが、画像検査を安定させるための第一歩だと考えています。
設備だけを調整しても安定しない理由
- 製品が変化している
- 製品の見え方が変わる
- 判定条件だけでは対応できない
- 本質は製品側にもある
GO・YEARが大切にしている考え方
GO・YEARは、
設備だけを見るのではなく、
製品と向き合うことを大切にしています。
製品を理解し、
製造工程を理解し、
その上で設備条件を最適化する。
この順番が、安定した画像検査への第一歩だと考えています。
まとめ
画像検査が安定しない原因は、設備だけにあるとは限りません。
その背景には、製造工程の変化によって生まれる製品の「ばらつき」が隠れていることがあります。
だからこそ、
設備を見る前に、製品を見ていますか?
この問いを、私はこれからも大切にしていきたいと思います。

